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みんな同じ空の下
第18章 雨宿り
晒し布を巻きつけ、女らしい体の線を消してから、服を着る。肩を少し越える長さの黒髪を高い位置で一つに結い上げれば、見た目には少し線の細い少年だ。
「…リノ」
呼びかけられた名にリノの眉が跳ね上がる。
「…私は、警備局第二警邏隊所属、キオです」
「ではキオ。お前、咬龍団に入る気はないか」
リノがぽかんと口を開けた。
「…何を、仰っているのですか」
「咬龍団ならリノとして生きられる。自らの強みを生かして男に負けず劣らず中心的に動くこともできる。レンカも薬師という強みを生かして拠点地の人間や仲間の診療、治療をすることで重宝されている。リノも警備局にいるのなら、腕は立つのだろう?それを生かしていけばいい。武に長けるなら即戦力として、男達と肩を並べて生きていける」
女でも、強みを持てば男に負けずに生きられる。
シバの誘いは魅力的だったが、リノは首を横に振った。
「…リノ」
呼びかけられた名にリノの眉が跳ね上がる。
「…私は、警備局第二警邏隊所属、キオです」
「ではキオ。お前、咬龍団に入る気はないか」
リノがぽかんと口を開けた。
「…何を、仰っているのですか」
「咬龍団ならリノとして生きられる。自らの強みを生かして男に負けず劣らず中心的に動くこともできる。レンカも薬師という強みを生かして拠点地の人間や仲間の診療、治療をすることで重宝されている。リノも警備局にいるのなら、腕は立つのだろう?それを生かしていけばいい。武に長けるなら即戦力として、男達と肩を並べて生きていける」
女でも、強みを持てば男に負けずに生きられる。
シバの誘いは魅力的だったが、リノは首を横に振った。