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みんな同じ空の下
第18章 雨宿り
「国家に刃向かう犯罪者の誘いに乗るわけにはいきません。それに、計画を知った私は貴方を捕らえねばいけないのですよ。…シバ、お覚悟は出来ていますね?」
息巻くリノに、シバが愉快と言わんばかりに笑った。
「それは無理だろう。今お前は帯刀をしていないし、警備局の人間が任務中に着けるべき徽章がない。それに俺の耳にはお前は休暇中との知らせが入っている。任務中でもない警備局の者に、捕縛権はないはずだ」
「…っ」
咬龍団の目的を知り、放置するわけにはいかない。だが、確かに今のリノは休暇中であり、捕縛権はない。
「いつでも気が向いたら咬龍団へ来い。歓迎する」
シバはそう言って、悠々と表へ出て行った。
息巻くリノに、シバが愉快と言わんばかりに笑った。
「それは無理だろう。今お前は帯刀をしていないし、警備局の人間が任務中に着けるべき徽章がない。それに俺の耳にはお前は休暇中との知らせが入っている。任務中でもない警備局の者に、捕縛権はないはずだ」
「…っ」
咬龍団の目的を知り、放置するわけにはいかない。だが、確かに今のリノは休暇中であり、捕縛権はない。
「いつでも気が向いたら咬龍団へ来い。歓迎する」
シバはそう言って、悠々と表へ出て行った。