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みんな同じ空の下
第19章 嫉妬
リノは咬龍団が国家転覆を目論んでいること、国家転覆にシバを誘い、資金や情報を提供して後ろ盾をしている男がいること、警備局内に動きがあれば、後ろ盾をしている男が王都内にいる伝達役の人間からシバに直接情報が届くようになっていることを話した。
「なるほど…。つまり後ろ盾の男が警備局の情報を伝達役を介して流しているというわけか。…それで、お前はどこでその情報を手に入れた?」
「!」
リノの肩が揺れた。
「…なんだ、言えないのか?」
ここは正直に言わねばならない。
だが、何となく言いづらい。
「…それ、は」
たった一言だ。シバ・スニヤから直接聞いたのだと言えばいいだけなのに、リノの口は動かない。
「なるほど…。つまり後ろ盾の男が警備局の情報を伝達役を介して流しているというわけか。…それで、お前はどこでその情報を手に入れた?」
「!」
リノの肩が揺れた。
「…なんだ、言えないのか?」
ここは正直に言わねばならない。
だが、何となく言いづらい。
「…それ、は」
たった一言だ。シバ・スニヤから直接聞いたのだと言えばいいだけなのに、リノの口は動かない。