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みんな同じ空の下
第20章 美しき毒花

「咬龍団も遂に王都近くまで拠点を移すことができましたし、後は本懐を遂げるのみでしょう。ここから先は、行動が幾分不自由となった私が伝達役として情報をお伝えするより、あの方から直接聞いて今後の策を練るのがよろしいかと存じます。あの方もこの件に関しては了承して下さいました。私は今後、伝達役を外れ、あの方の支援及び補助に回ります」
「そうか」と短く返事をしたシバは、用が済んだのかニナに背を向けてその場を去った。
二人の会話から、おそらく警備局の情報を咬龍団に伝える伝達役はニナだということは、リノにも理解できた。
「そうか」と短く返事をしたシバは、用が済んだのかニナに背を向けてその場を去った。
二人の会話から、おそらく警備局の情報を咬龍団に伝える伝達役はニナだということは、リノにも理解できた。

