この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みんな同じ空の下
第20章 美しき毒花

警備局の内部情報を知る者がニナを介して咬龍団に情報を流していた。つまり、ニナは咬龍団側の人間だったということだ。
このことをナミキは知っているのだろうか。
いや、おそらく知らないのだろう。知っていればニナに対して何らかの手が打たれているはずだ。今日までニナが伝達役を務めていられたのは、そのことが気付かれていないからに他ならない。
休暇中の自分にはニナを捕縛する権利は無いが、これは警備局に報告すべき事実だ。
このまま警備局に向かおうと、踵を返した時、ニナの声がした。
「……そこにいるのは、どなたでしょうか?」
このことをナミキは知っているのだろうか。
いや、おそらく知らないのだろう。知っていればニナに対して何らかの手が打たれているはずだ。今日までニナが伝達役を務めていられたのは、そのことが気付かれていないからに他ならない。
休暇中の自分にはニナを捕縛する権利は無いが、これは警備局に報告すべき事実だ。
このまま警備局に向かおうと、踵を返した時、ニナの声がした。
「……そこにいるのは、どなたでしょうか?」

