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みんな同じ空の下
第21章 偽りの恋と真実の愛
「…警備局の情報を流したのはニナ、あんたで間違いないよな?」
アンリが机に肘をつき、顔の前で手を組んだ状態で正面にいるニナに確認した。
「ええ」
「いつから流していた?」
「二年ほど前からでしょうか」
「いくらナミキの妻とはいえ、警備局内にそう易々と入ることは出来ないし、それ以前は酒場で働くただの娘に警備局の内部情報を知る術は誰かから聞くしかない。誰から情報を手に入れた?」
「…それを言うと思いますか?」
すらすらと答えはするが、肝心な所は決して語らないニナに対して、アンリが苛ついたように眉を跳ね上げた。
ニナはそんなアンリの様子を見ても全く動じることもなく、ただ微笑んでいた。
アンリが机に肘をつき、顔の前で手を組んだ状態で正面にいるニナに確認した。
「ええ」
「いつから流していた?」
「二年ほど前からでしょうか」
「いくらナミキの妻とはいえ、警備局内にそう易々と入ることは出来ないし、それ以前は酒場で働くただの娘に警備局の内部情報を知る術は誰かから聞くしかない。誰から情報を手に入れた?」
「…それを言うと思いますか?」
すらすらと答えはするが、肝心な所は決して語らないニナに対して、アンリが苛ついたように眉を跳ね上げた。
ニナはそんなアンリの様子を見ても全く動じることもなく、ただ微笑んでいた。