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みんな同じ空の下
第21章 偽りの恋と真実の愛
「ニナ、大丈夫かい?」
女将が心配そうにニナに声をかけてきた。
「あんたは客のあしらいが上手いから大丈夫かと思っていたら…。怖い思いをさせたね…」
「大丈夫です。助けて頂きましたし…」
「ああ、ナミキさんだね。最近は忙しいみたいで来ていなかったけど、あの人は常連客だよ。警備局で警邏長をしているんだ。給仕の子達が偶々外を歩いていたナミキさんを呼んできてくれたんだよ」
「ナミキさん…」
ぽつりとニナが名を呟くと、女将がにっこりと笑った。
「いい男だったろう」
正直、顔の造作までは見ていなかったが、ニナは「そうですね」と頷いた。
「へえ。僕ってそんなにいい男かな」
「!」
突然、声が真横から聞こえたので、ニナは驚いて肩を跳ねさせた。
そんなニナの様子を見て、声の主であるナミキはくつくつと愉快そうに笑う。
女将が心配そうにニナに声をかけてきた。
「あんたは客のあしらいが上手いから大丈夫かと思っていたら…。怖い思いをさせたね…」
「大丈夫です。助けて頂きましたし…」
「ああ、ナミキさんだね。最近は忙しいみたいで来ていなかったけど、あの人は常連客だよ。警備局で警邏長をしているんだ。給仕の子達が偶々外を歩いていたナミキさんを呼んできてくれたんだよ」
「ナミキさん…」
ぽつりとニナが名を呟くと、女将がにっこりと笑った。
「いい男だったろう」
正直、顔の造作までは見ていなかったが、ニナは「そうですね」と頷いた。
「へえ。僕ってそんなにいい男かな」
「!」
突然、声が真横から聞こえたので、ニナは驚いて肩を跳ねさせた。
そんなニナの様子を見て、声の主であるナミキはくつくつと愉快そうに笑う。