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みんな同じ空の下
第27章 身分
「ともかく今は咬龍団のことが先決だ。祭事行進は明日だからな」
ハクトは頭が痛い話とばかりに自身の額に手を当てた。
「今も臥せっておられる陛下に、ご負担をかけるわけにはいかない。そうなると、自ずと情報を伝える相手は限られてくるが…。さて、今からどうやってお伝えするか…」
警備局から王城を通して知らせるのでは遅すぎる。
「…ハクトなら、今からでもお伝えすることは可能です」
リノが呟くように、だがはっきりと聞こえる声でそう言うと、ハクトは眉間に皺を寄せた。
「私の身分を使って、直接王城に入れということか」
「…はい」
ハクトは頭が痛い話とばかりに自身の額に手を当てた。
「今も臥せっておられる陛下に、ご負担をかけるわけにはいかない。そうなると、自ずと情報を伝える相手は限られてくるが…。さて、今からどうやってお伝えするか…」
警備局から王城を通して知らせるのでは遅すぎる。
「…ハクトなら、今からでもお伝えすることは可能です」
リノが呟くように、だがはっきりと聞こえる声でそう言うと、ハクトは眉間に皺を寄せた。
「私の身分を使って、直接王城に入れということか」
「…はい」