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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
クガの案内により通された部屋では、すでに一人の青年が待ち構えていた。
青年は夜着姿ではあったが、その佇まいには気品が感じられた。
「…しばらくぶりだな、ハクト」
青年の声は冷たく、刺々しい。
それでもハクトは、青年に向かって穏やかな笑みを見せた。
「お久しぶりです、兄上。非常識な時間に大変申し訳ありません」
「まったくその通りだな」
青年の横柄な態度に、ハクトの傍で控えていたリノは眉を顰めた。
王太子、ハルマ・レギ。今は亡き王妃が産んだ王子。
リノが彼の姿を見るのは初めてだった。
青年は夜着姿ではあったが、その佇まいには気品が感じられた。
「…しばらくぶりだな、ハクト」
青年の声は冷たく、刺々しい。
それでもハクトは、青年に向かって穏やかな笑みを見せた。
「お久しぶりです、兄上。非常識な時間に大変申し訳ありません」
「まったくその通りだな」
青年の横柄な態度に、ハクトの傍で控えていたリノは眉を顰めた。
王太子、ハルマ・レギ。今は亡き王妃が産んだ王子。
リノが彼の姿を見るのは初めてだった。