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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
「…それで、何の用だ。明日は建国祭。祭礼儀式や祭事行進もあって、私は忙しいんだ。ああ、言っておくがお前はそのどれにも出席するなよ。側室の産んだ王子は建国祭に必要ない」
ハルマは厳しい目でハクトを睨みつけながらそう言い放った。
「それでもまあ、お前は可愛い弟だ。そのお前が王子の身分を使って至急の用だと訪ねて来たから、こうしてわざわざ会ってやっているに過ぎない。手短に済ませろ」
嫌みったらしい言い方にリノは苛ついたが、ハクトは気にする様子もなく、ハルマに向き合った。
ハルマは厳しい目でハクトを睨みつけながらそう言い放った。
「それでもまあ、お前は可愛い弟だ。そのお前が王子の身分を使って至急の用だと訪ねて来たから、こうしてわざわざ会ってやっているに過ぎない。手短に済ませろ」
嫌みったらしい言い方にリノは苛ついたが、ハクトは気にする様子もなく、ハルマに向き合った。