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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
邸で暮らし始めてすぐの頃。
友人であるリノに隠し事はしたくないからと、ハクトは自身の身分と共にその生い立ちを明かした。
ハクトの母は東嵐地方にある小さな宿屋の看板娘だった。彼女は地方視察に訪れた王に見初められ、側室として後宮入りした。
後宮入りから一年ほど後にハクトを産んだが、平民の出であった彼女は後宮の豪奢で陰湿な生活にまるで馴染めず、体を壊した。
既に世継ぎにはハルマがいたこともあり、ハクトが五つの時、母親と共に後宮から出され、辺境の地で新たな生活を始めた。
友人であるリノに隠し事はしたくないからと、ハクトは自身の身分と共にその生い立ちを明かした。
ハクトの母は東嵐地方にある小さな宿屋の看板娘だった。彼女は地方視察に訪れた王に見初められ、側室として後宮入りした。
後宮入りから一年ほど後にハクトを産んだが、平民の出であった彼女は後宮の豪奢で陰湿な生活にまるで馴染めず、体を壊した。
既に世継ぎにはハルマがいたこともあり、ハクトが五つの時、母親と共に後宮から出され、辺境の地で新たな生活を始めた。