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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
歳も近いクガとタセムは旧知の仲なのだろうと、リノは会話から察した。
「…まあ、咬龍団のことが終わったら呑みにでも行くことにしましょう。そうだ、ハクト様とキオ殿もいかがです?」
クガが酒盃を持つような仕草をすると、ハクトは呆れたように軽く溜め息を吐いた。
「私は良いが、キオは下戸だ。一杯でくだを巻き始めるぞ」
クガが「ははっ」と愉快そうに笑う。
「キオ殿。男たるもの、酒ぐらいは呑めないと」
「はあ…」
そうは言われても、下戸が急に酒が呑めるようになるわけがない。
リノは曖昧に返事をするに留めた。
「さて、俺も朝までに護衛の編成を練り直さねばなりません。申し訳ありませんがここで失礼します」
「ああ、ではな」
城門でクガと別れ、ハクトと共に邸へ戻ったリノは、翌日に向けてすぐに自室で眠りについた。
「…まあ、咬龍団のことが終わったら呑みにでも行くことにしましょう。そうだ、ハクト様とキオ殿もいかがです?」
クガが酒盃を持つような仕草をすると、ハクトは呆れたように軽く溜め息を吐いた。
「私は良いが、キオは下戸だ。一杯でくだを巻き始めるぞ」
クガが「ははっ」と愉快そうに笑う。
「キオ殿。男たるもの、酒ぐらいは呑めないと」
「はあ…」
そうは言われても、下戸が急に酒が呑めるようになるわけがない。
リノは曖昧に返事をするに留めた。
「さて、俺も朝までに護衛の編成を練り直さねばなりません。申し訳ありませんがここで失礼します」
「ああ、ではな」
城門でクガと別れ、ハクトと共に邸へ戻ったリノは、翌日に向けてすぐに自室で眠りについた。