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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
「おっと。口が過ぎましたね」
クガが困ったように笑うと、ハクトは「とにかく」と話題を変えた。
「明日の祭事行進、どこから何が起こるかわからない。クガ、陛下と兄上を頼む」
「…御意」
「咬龍団の計画が判った以上、私も局内で呑気に執務をしているわけにはいかない。警備局監理官として直接指揮しよう」
「おや、警備局を空になさるのですか?それはまずいでしょう」
クガが指摘すると、ハクトは首を横に振った。
「いや、タセムを残す。第一警邏隊は副警邏長に回してもらえば問題ない」
「タセムですか。懐かしいな。彼、元気にしていますか」
「なんだ、会ってはいないのか」
「そうですね。彼が軍部を離れてからは疎遠になってしまって」
そういえばタセムは以前、軍部に所属していたことをリノは思い出した。
クガが困ったように笑うと、ハクトは「とにかく」と話題を変えた。
「明日の祭事行進、どこから何が起こるかわからない。クガ、陛下と兄上を頼む」
「…御意」
「咬龍団の計画が判った以上、私も局内で呑気に執務をしているわけにはいかない。警備局監理官として直接指揮しよう」
「おや、警備局を空になさるのですか?それはまずいでしょう」
クガが指摘すると、ハクトは首を横に振った。
「いや、タセムを残す。第一警邏隊は副警邏長に回してもらえば問題ない」
「タセムですか。懐かしいな。彼、元気にしていますか」
「なんだ、会ってはいないのか」
「そうですね。彼が軍部を離れてからは疎遠になってしまって」
そういえばタセムは以前、軍部に所属していたことをリノは思い出した。