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みんな同じ空の下
第29章 祭事行進
リノはナダから目を離さず、その動向を注視していた。
そのナダはと言えば、先程から一人でふらふらと色んな店を冷やかしている。
その姿は、ただ祭りを見物に来た若者にしか見えず、これから国王の首を獲ろうとする連中の仲間には、とても見えなかった。
だが、彼は紛れもなく咬龍団の一員である。
これから仲間と合流し、襲撃のために何かを仕掛ける可能性は充分にある。
何にせよ、彼を見張っておかない手はない。
付かず離れずの距離を保ちながら、リノはナダの監視を続けた。
そのナダはと言えば、先程から一人でふらふらと色んな店を冷やかしている。
その姿は、ただ祭りを見物に来た若者にしか見えず、これから国王の首を獲ろうとする連中の仲間には、とても見えなかった。
だが、彼は紛れもなく咬龍団の一員である。
これから仲間と合流し、襲撃のために何かを仕掛ける可能性は充分にある。
何にせよ、彼を見張っておかない手はない。
付かず離れずの距離を保ちながら、リノはナダの監視を続けた。