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みんな同じ空の下
第30章 静かなる大捕物
「少し前に妙な方向から爆竹の音が聞こえたでしょう。大声が発せられる直前、奴らはその方向に足を向けていました」
ガイもアンリも、あとは解るだろうと言いたげに視線を投げた。
「…爆竹が聞こえた方向に逃げた…」
アンリが「そうだ」と頷く。
ならば追う方向はたった一つに絞られる。
「では俺は、監理官と、警備局待機中の副監理官にこれまでの報告をしてから、全体警備に回ります。キオはここにいる者達と共に、アンリ副警邏長の指揮に従って追跡してください」
そう言ってガイがその場から離れると、アンリがリノの肩を強く掴んだ。
ガイもアンリも、あとは解るだろうと言いたげに視線を投げた。
「…爆竹が聞こえた方向に逃げた…」
アンリが「そうだ」と頷く。
ならば追う方向はたった一つに絞られる。
「では俺は、監理官と、警備局待機中の副監理官にこれまでの報告をしてから、全体警備に回ります。キオはここにいる者達と共に、アンリ副警邏長の指揮に従って追跡してください」
そう言ってガイがその場から離れると、アンリがリノの肩を強く掴んだ。