この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
みんな同じ空の下
第32章 願い事
咬龍団全員の刑罰が確定した三日後。
流刑を言い渡された者達は、流刑地へ向かうため、次々と荷馬車の中に乗せられていた。
荷馬車は屋根のない質素な造りで、罪人が風雨に曝されようと知ったことではないと言っているようだった。
(まあ、実際その通りね)
腰縄の僅かなほつれを弄びながらレンカは自嘲した。
荷馬車に乗ろうとするレンカらを見ている野次馬達が、ひそひそと囁き合う。
「あれが咬龍団か」
「よくも国王の首を獲ろうなどと大それたことを考えたものだ」
「見ろよ、連中のあのふてぶてしい顔。憎たらしい顔つきをしてやがる」
「あら本当ね。きっと自分達が何をしでかしたかを解っていないのよ。頭も悪そうだし」
あれだけ英雄だ何だと騒いでおいて、咬龍団の真の目的を知った途端、嘲り罵るのか。
荷馬車に乗り込んだレンかは心の中で毒づいた。
(…何も知らないくせに)
レンカの脳裏に、過去の記憶が蘇った。
/445ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ