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みんな同じ空の下
第32章 願い事

十五の時に一人前と認められると、レンカは薬師のいない村を訪れては診療を行う、旅の薬師となった。
あてのない旅の途中、ある村で診療中に出会ったシバは、国への怒りを抱えていた。
「なぜ、弱い者が虐げられる世の中がまかり通るのか。俺は、それが許せない」
その怒りは、レンカの腹の中にずっと溜めたままだった怒りに似ていた。
この人に付いていけば、何かが変わるかも知れない。
レンカは期待を胸に、咬龍団の仲間に加わった。
薬師として、病に臥した仲間を診たり、酒好きの仲間の為に二日酔いに効く薬を調合したりしながら、時には盗みの下準備をした。
あてのない旅の途中、ある村で診療中に出会ったシバは、国への怒りを抱えていた。
「なぜ、弱い者が虐げられる世の中がまかり通るのか。俺は、それが許せない」
その怒りは、レンカの腹の中にずっと溜めたままだった怒りに似ていた。
この人に付いていけば、何かが変わるかも知れない。
レンカは期待を胸に、咬龍団の仲間に加わった。
薬師として、病に臥した仲間を診たり、酒好きの仲間の為に二日酔いに効く薬を調合したりしながら、時には盗みの下準備をした。

