この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みんな同じ空の下
第33章 最後の夜
「…好きだ」
唇を離したシバが、耳元で囁くように想いを吐露した。
「リノ。お前を愛している」
シバがリノを抱く力を強めた。
「シバ……」
リノはシバの背中に手を回した。
一度は女を捨てたリノ。
だが、シバに出逢い、彼と体を交じわる度に女に戻されていった。
いや、今までリノが気付かなかっただけで、初めてシバと体を重ねたあの時には既に女に戻っていたのだ。
男を愛する、ただの女に。
「…私も」
リノが、シバの背中に回していた手に力を込める。
「……愛しています」
そうしてしばらくの間、リノとシバは互いの温もりを自身の体に刻みつけるように抱き合っていた。
唇を離したシバが、耳元で囁くように想いを吐露した。
「リノ。お前を愛している」
シバがリノを抱く力を強めた。
「シバ……」
リノはシバの背中に手を回した。
一度は女を捨てたリノ。
だが、シバに出逢い、彼と体を交じわる度に女に戻されていった。
いや、今までリノが気付かなかっただけで、初めてシバと体を重ねたあの時には既に女に戻っていたのだ。
男を愛する、ただの女に。
「…私も」
リノが、シバの背中に回していた手に力を込める。
「……愛しています」
そうしてしばらくの間、リノとシバは互いの温もりを自身の体に刻みつけるように抱き合っていた。