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みんな同じ空の下
第36章 二年後の再会
「へ、へ、へ、…陛下…っ」
リノの背後にいたのは、ハクトだった。
数人の護衛もすぐそばで控えている。
リノも役人に続き、急いで拝礼をした。
「私の気紛れがどうとか聞こえたが…」
「いえっ、そんなっ」
役人が慌ててかぶりを振ると、ハクトがくくっと喉を鳴らした。
「あいにくだが、気紛れで済ませる気はない。翔華国の民は国の宝だ。その宝が幸福に暮らせるように、私は政(まつりごと)を行っているつもりであるからな」
「ははっ…」
役人はひたすら頭を下げるしかなかった。
リノの背後にいたのは、ハクトだった。
数人の護衛もすぐそばで控えている。
リノも役人に続き、急いで拝礼をした。
「私の気紛れがどうとか聞こえたが…」
「いえっ、そんなっ」
役人が慌ててかぶりを振ると、ハクトがくくっと喉を鳴らした。
「あいにくだが、気紛れで済ませる気はない。翔華国の民は国の宝だ。その宝が幸福に暮らせるように、私は政(まつりごと)を行っているつもりであるからな」
「ははっ…」
役人はひたすら頭を下げるしかなかった。