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みんな同じ空の下
第36章 二年後の再会
ハクトの孤独はリノも昔から知っていた。
王子の頃から、その身分ゆえの孤独のせいで、ハクトの心は人知れず疲弊していた。
リノは、かつてその心を支えたいと考えていたことを、ふと思い出した。
王となった今も、ハクトは孤独を感じている。
リノの頭の中に、ハクトをまた支えたいという思いがよぎるが、何も持たなくなった今の自分に、果たしてそんなことができるのだろうか。
リノが思案していると、ハクトが続けた。
「私を男として好いていないことは承知の上で言う。お前を妃として迎えたい」
「…き、さき…?」
いきなり何を言い出すのかと、リノは戸惑った。
王子の頃から、その身分ゆえの孤独のせいで、ハクトの心は人知れず疲弊していた。
リノは、かつてその心を支えたいと考えていたことを、ふと思い出した。
王となった今も、ハクトは孤独を感じている。
リノの頭の中に、ハクトをまた支えたいという思いがよぎるが、何も持たなくなった今の自分に、果たしてそんなことができるのだろうか。
リノが思案していると、ハクトが続けた。
「私を男として好いていないことは承知の上で言う。お前を妃として迎えたい」
「…き、さき…?」
いきなり何を言い出すのかと、リノは戸惑った。