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みんな同じ空の下
第38章 幸せに、生きろ。
「――――リノ、どこかへ行くのか?」
三人分はあろうかと思われる大量の供花を抱えて光燐村の外へ出ようとするリノを、ハクトが呼び止めた。
「…揺火村です」
リノは淡々とした口調で答えた。
「ああ…、母君の墓参りはこの時期であったな」
得心が行った様子でハクトが言うと、リノは黙って頷いた。
「…リノ。私も共に行って構わないだろうか?」
ハクトは何となく気が向いて、同行を申し出た。
「…お好きなように」
リノが了承し、二人は並んで歩き出した。
三人分はあろうかと思われる大量の供花を抱えて光燐村の外へ出ようとするリノを、ハクトが呼び止めた。
「…揺火村です」
リノは淡々とした口調で答えた。
「ああ…、母君の墓参りはこの時期であったな」
得心が行った様子でハクトが言うと、リノは黙って頷いた。
「…リノ。私も共に行って構わないだろうか?」
ハクトは何となく気が向いて、同行を申し出た。
「…お好きなように」
リノが了承し、二人は並んで歩き出した。