この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みんな同じ空の下
第38章 幸せに、生きろ。
「今は…、貴方のことをお慕いして…」
言い終わる前に、リノはハクトに抱きすくめられた。
「陛下っ…」
慌てて離れようとするリノを、ハクトはますます強く抱き締める。
「――――名前」
「え、名前?」
怪訝そうな声で聞き返されたハクトは腕の力を緩め、リノを見つめた。
「前のように、名前でハクトと呼んで欲しい」
「……………ハクト…………?」
名を呼んだだけなのに、ハクトは子供のように嬉しそうな顔を見せた。
そこには、王の威厳などまるで感じさせない、ただ優しい青年の姿があった。
言い終わる前に、リノはハクトに抱きすくめられた。
「陛下っ…」
慌てて離れようとするリノを、ハクトはますます強く抱き締める。
「――――名前」
「え、名前?」
怪訝そうな声で聞き返されたハクトは腕の力を緩め、リノを見つめた。
「前のように、名前でハクトと呼んで欲しい」
「……………ハクト…………?」
名を呼んだだけなのに、ハクトは子供のように嬉しそうな顔を見せた。
そこには、王の威厳などまるで感じさせない、ただ優しい青年の姿があった。