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みんな同じ空の下
第3章 男を装う女
「ははぁ、警備局はこんなひょろひょろとした男を入れるくらい人手がないのか?」
明らかに馬鹿にした口調だが、キオは意に介さなかった。
「そんなことはどうでも良いでしょう。それよりも、幼子を怒鳴るというのはいかがなものでしょうか」
「ふん、親が税を納めぬことを責めたらこの小童が私に楯突いたのだ。まったく役人に刃向かうとは躾のなっていない…」
役人の言葉が、止まる。キオは役人を睨んでいるだけだ。それだけで役人を黙らせる程の迫力があった。
「なんだ、その、目は…っ」
役人がキオに向かって腕を振りかざした。
明らかに馬鹿にした口調だが、キオは意に介さなかった。
「そんなことはどうでも良いでしょう。それよりも、幼子を怒鳴るというのはいかがなものでしょうか」
「ふん、親が税を納めぬことを責めたらこの小童が私に楯突いたのだ。まったく役人に刃向かうとは躾のなっていない…」
役人の言葉が、止まる。キオは役人を睨んでいるだけだ。それだけで役人を黙らせる程の迫力があった。
「なんだ、その、目は…っ」
役人がキオに向かって腕を振りかざした。