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第10章 遭遇

＊

案内されるまま、リノは少女に付いていった。
「私はレンカ。レンカ・アムっていうの。貴女は？」
「…リノ・メイ」
レンカはもともと愛想がいいのか、にこにこと笑っている。
「ふぅん。ねえ、リノはいくつなの？」
「十八歳」
「ああ、じゃあ同い年なんだね」
顔は平静を装っているが、リノは内心戸惑っていた。
なぜ、こんなことになっているのだろう。
最初に調べる予定だった村は既に通り過ぎている。
計画が狂ってしまった。
「あ、着いたよ。ここが今住まわせてもらっている村なの」
レンカが指差した先には、民家や畑が見えた。