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私達が人間を辞めた日
第10章 孤独な相部屋
「そんなに吐きたいなら吐かせてやろーか!!?」
「嫌ああッ!!ごめんなさい!!!」
男の怒りは私を殴ったくらいじゃ収まらないらしく、私を突き飛ばすと後ろの男に羽交い締めされた。
男は私の腹部を何度も蹴り付ける...
「おら!!吐きたいんだろーが!!!」
「うぅ!?あ...やめ...」
コイツら...狂ってる...
腹部に足がめり込む度...胃が痙攣し...息が詰まる...
私の内臓を破裂させようとばかりに男の暴力は続く...胃の中は激しい衝撃に耐えられず...
「うっ!!!おえぇぇッ!!!」
残り少ない中身を床にぶちまけた...
崩れ落ちた私を見下ろす男の目...18番を見ていた私も...そんな残虐な目をしていたのだろうか...
そうだ...こんな事...私も18番にやったじゃん...狂ってるのは...私だったんだ...
「なに休んでんだ!?まだまだ終わらねーぞ」
本当に内臓が損傷したのだろうか...再び肉棒を挿入された衝撃で残りの胃液が漏れると、口内の傷では説明できない程の血液が混ざっていた...
腹部の尋常じゃない激痛に意識が薄れていく...
「ごめん...ッ...なさ...い...」
これは男達ではなく...18番に向けた言葉...
もう直接謝れる機会は訪れないだろう...だって...たぶん私の人生は...今日で...