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私達が人間を辞めた日
第22章 あとがき
【私達が人間を辞めた日】を最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
えー...結末については...本当にごめんなさい。あんな終わり方で...
『劇的な事なんて何もない、ただ絶望が続いていく』という終わり方を書きたかったわけです。
今作品のコンセプトは、『本当に監禁されたらどれ程絶望してしまうだろう』という物で、御都合主義の救済はどうしても書けませんでした。
勘のいい方は気付いていたかもしれませんが、13章で美咲(10章の主役の4番)が減点の罰を受ける前だという事...桜(5番)が後二日か三日と言っていた事...
実は15、16、18章の時系列は最終章の後の御話で、普通に助かってないんです...
一応最終章の出来事を心理描写で触れないのはおかしいので、お気に入りの部屋の女だったり、別室に監禁されていた女...つまり檻の部屋にいなかった女を主役にしました。
私が辛かったのは死のシーンと最後のシーンですね...今作品はだいたい初期の構想通りに書けたので、キャラクターが登場した時にはもう死ぬ事等は決まっていました。
書いているとキャラクターに愛着が沸いちゃって...修正も考えましたが無理でした。
泉の名前の由来は『枯れる事は無いが汚染はされる』で、希望(ノゾミ)なんか『唯一希望を抱いて死んでいくキャラクター』ですからね...
こんな作品ですが、皆様の暖かいレビュー、栞を挟んでくれる方々に支えられ、完結させる事ができました。
エピローグで告知した外伝では寿の生い立ちを書きますので、興味のある方は公開をお待ちください。
最後にもう一度...
皆様本当にありがとうございます。