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夢のうた~花のように風のように生きて~
第3章 【手折られた花】
「な?」
 覗き込まれたかと思うと、顔が近づいてきた。
「いやっ」
 お千香は定市の胸を思い切り手で突っ張った。
「あなたなんか嫌い。嫌いよ。触れられるのもいや」
「何だと?」
 定市の眼に酷薄な光が宿った。
「もう一度言ってみろ」
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