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夢のうた~花のように風のように生きて~
第3章 【手折られた花】
「お千香、間抜けにもお前の親父もお前も大きな間違いをしてることに気づいていなかったんだな。お前の身体は、男でもなければ女でもない。お前はそう思ってたんだろうが、ひっくり返せば、それは、お前が男でもあり女でもあるってことなんだぜ。お前の身体を最初に見た時、俺はすぐにお前を自分のものにすることもできた。お前は女として、俺を受け容れることができるんだ。それをしなかったのは、俺がお前に惚れてたからだ。できれば、力づくや無理強いという形でお前を抱きたくはなかった。