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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
 ありったけの力を振り絞って、定市から逃れようとする。だが、定市の力は強く、振り切ろうとしても、逆に手首を掴まれた箇所は力が徐々に加わっていて、痛みを感じるほどになっている。
―いやっ。
 お千香は叫んだ。
 その刹那、誰かが呼ぶ声が耳を打った。
「おい、しっかりしろ」
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