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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
 徳松は今までにこれほどの怯えようを見たことがない。何をどうして、ここまでこの娘を怯えさせたのか。考えたくもないことだが、娘をこれほどに怯えさせているのは、娘がその身体に受けた酷い傷跡と無関係ではないだろう。
 徳松の耳奥で、相店の老医者伊東竹善の一羽がありありと蘇る。
 娘を裏店まで連れ帰った徳松は、すぐにその脚で竹善を訪ね、一緒に来て貰った。竹善は娘をひととおり診察した後、徳松に語ったのだ。
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