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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
「いつもありがとうよ、お千香ちゃん卵焼きは美味えからなあ。実を言やァ、俺はガキの時分から卵焼きが大の苦手だったんだが、お千香ちゃんの弁当を食べるようになって、好物になっちまったよ」
 破顔する徳松に、お千香は微笑んだ。
「それは良かったわ。じゃあ、これからも頑張って、どんどん徳松さんの苦手な物をなくさないといけないわね」
 徳松は、そんなお千香を眩しげに眼をしばたたかせて見つめた。
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