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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
 お千香が涙に濡れた眼をあてどなくさまよわせた時、細く開いたままの表の腰高障子が力一杯引かれた。
「徳松さん?」
 お千香の顔が歓びに輝いた。
 が、次の瞬間、現れた男を見て凍りついた。
「―」
 お千香は無意識の中に後ずさった。
 何故、定市がここに? お千香がここにいることを知ったのだろうか。
 お千香の顔に怯えの表情が浮かんだ。
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