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夢のうた~花のように風のように生きて~
第5章 《花塵》
 それから陵辱の日々が続いた。
 定市は三日おきに今戸に通ってきて、お千香を抱いた。派手な緋色の長襦袢だけの姿で寝室に閉じ込められた。常に用心棒らしい見張りが部屋の前にいて、逃げだそうにも逃げ出せない。どうやら、用心棒は、お千香を騙して駕籠に乗せたあの男のようだ。定市の雇ったならず者らしい。
 食事はきちんと三度届けられたが、部屋の外に出ることは一切許されなかった。
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