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限りの月
第6章 出逢い
「…わかった。じゃあこっち向いて、手を出して」

美織は緊張しながら、言われるままに両手を差し出す。

「怖がらないで…大丈夫、オレがちゃんと帰してあげるから」

男はそう言うと、美織の両手を優しく包み込んだ。

(…温かい…)

美織はその温もりに安心する。


その時、何かがフラッシュバックした。

(…え?)

神社が見える。
知らない男の子と手を繋いでる…自分!?


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