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限りの月
第3章 すれ違い
「じゃあ、お願いします」

美織がそう言うと、高田は嬉しそうに微笑んだ。

「助手席乗って」

美織は遠慮がちに助手席に座る。

「家、どの辺?」

ナビの画面にタッチしながら、高田は美織が言う住所をナビに登録した。
車はゆったりと走り出した。


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