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限りの月
第10章 歪んだ愛
「旅行?」
夕飯を終えて食器を片付けてると、哲が隣で話し始めた。
凛音は居間でおもちゃで遊んでいる。
「ああ、明日は結婚記念日だ。たまには二人で出かけないか?」
「…」
(そうだ…明日は結婚記念日だっけ…)
美織は無言で食器を洗う。
「凛音はどうするの?」
「俺の実家に預ければいい。もう了解は取ってある」
そう言うと、哲は美織の腰に手を回した。
「たまには夫婦でゆっくりしたい」
そして耳元で囁く。
「…っ」
正直気が乗らないけれど、断るのも怪しまれる。
美織は仕方なく頷いた。
夕飯を終えて食器を片付けてると、哲が隣で話し始めた。
凛音は居間でおもちゃで遊んでいる。
「ああ、明日は結婚記念日だ。たまには二人で出かけないか?」
「…」
(そうだ…明日は結婚記念日だっけ…)
美織は無言で食器を洗う。
「凛音はどうするの?」
「俺の実家に預ければいい。もう了解は取ってある」
そう言うと、哲は美織の腰に手を回した。
「たまには夫婦でゆっくりしたい」
そして耳元で囁く。
「…っ」
正直気が乗らないけれど、断るのも怪しまれる。
美織は仕方なく頷いた。