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限りの月
第1章 序章

「そっか…紛れちゃったんだね…
たまにいるんだ、君みたいな子。
大丈夫、僕がちゃんと元の世界に帰してあげるからね」


少年はそう言うと、少女のもとに歩み寄った。
少女には少年の言ってる意味はわからない。
だけど優しく微笑む彼の瞳を見てると、全て彼に任せれば大丈夫、不思議とそう思えてきた。



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