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限りの月
第5章 恐怖
「ごめん、美織。あたし、今から合コンなのよ。今度ちゃんと話聞くから!」
「あ…」

そう言うとはるみはせわしく店を出て行った。


(どうしよう…)

泣いてる場合じゃなかった。
ちゃんと話を聞いてもらうべきだった。
そしたら力になってくれたかもしれないのに…


美織は壁にかけられた時計を見た。
時刻は午後7時。

(…もしかしたら、もう家に戻ってるかも…)

美織はそう思い直し、店を後にした。



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