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水は低きに流れる
第2章 嫌がらなくて

「お前のこと好き」



頬を手の甲で撫でられてドキドキいってる。


「わ・・・私は・・・その」

「何?バツイチなの気にしてんの?」

「え?!」


そんなことは気にもしてなかった。

最近はバツイチの人も多いし、別に大人なんだし岩崎さんとも体だけなんだと思ってたから。



「一部の連中しか知らないんじゃない?お前がバツイチなの」

「別に隠してたわけじゃないからいいけど」




「俺もバツイチだからお互い様」


その言葉の方が驚きだ。

岩崎さんが結婚経験があったことの方が意外。

どうりで人当りも良いし、女の子に対して優しいというか仕事先でも同世代の男性社員に比べて落ち着いてると思った。



「お前は俺のことどう思ってる?」



メガネをはずした顔はいつもと違って見えて、ますますドキドキしてしまう。



「好きかもしれない・・・」

「かもって、なんだよ」


小さく笑われて唇を合わせる。

舌を絡めて長く続くキス。

やんわりと下肢を撫でる手に思わず腰が引けた。

緩急をつけて指がなぞると肌が粟立つ。


「ん・・・っっ」


下肢を探るように動く容赦ない指の動きに体が熱を取り戻すのは早かった。



「あ、や・・・、ぁん、はぁっ、ああっ」


キスから解放された唇からは喘ぎ声が漏れてる。

さっき達したばかりの体は敏感すぎて、2度目の絶頂へ引き上げられる。



「やっ・・・さっき、イったばかり・・・お願い・・・もう」



ヒクンヒクンと体が反応して気持ち良すぎて、変になりそう


「やだ・・・感じすぎるのぉ・・・ああっ」

「知ってる」

「ああっ、も、やぁっ、あ・・・っ、ああ・・・」


啜り泣くように喘いで岩崎さんにしがみついていた。



「・・・いいっ、イっちゃう!やだ、やあっ・・・」


2度めの絶頂がきて体に力が入ってビクビクと体が跳ねた。


「・・・いい子だ」


岩崎さんの声が優しく耳に響いた。


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