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花の咲くころ
第6章 こ
「言うだけは言うよ。俺がいないとお前たちのデートも心配だしな!」
――そこ?
相変わらずの雅哉先輩のシスコンぶりに笑いが抑えられない。
「花。やっと大笑いしたな」
え?
「楠さんは今大きいプロジェクトにかかわってる。
これを成功させて、新田部長は3人の主任試験に文句を付けられなくさせたいんだろう」
そうなんだ・・・・
「分かってやれ。はな」
「うん」
寂しいけど。泣きごとを言える立場じゃない。
あたしは、駿ちゃんにとってただの同居相手だから。
夢ちゃんを忘れるための代わりだから。
「今日はありがとうございました」
「また会おうね!花ちゃん先輩!」
奈央もいい子だ。
何だかんだ言って、雅哉先輩がデートに来るのを容認してる。
今日もあたしが突然参加してもにっこり受け入れてくれた。
そんな事を考えながら
軽く酔って家に帰ると、駿ちゃんは帰宅していた。
あれ?今日は早いな。
そう思ってリビングに入ると
駿ちゃんはブスッとあからさまに機嫌が悪くソファーに座っていた。
え?何?
なんか仕事でまずい事でもあったの?
触らぬ神にたたりなしだ。
あたしは「ただいま」とそれだけ言って
お風呂場に逃げ込んだ。
――そこ?
相変わらずの雅哉先輩のシスコンぶりに笑いが抑えられない。
「花。やっと大笑いしたな」
え?
「楠さんは今大きいプロジェクトにかかわってる。
これを成功させて、新田部長は3人の主任試験に文句を付けられなくさせたいんだろう」
そうなんだ・・・・
「分かってやれ。はな」
「うん」
寂しいけど。泣きごとを言える立場じゃない。
あたしは、駿ちゃんにとってただの同居相手だから。
夢ちゃんを忘れるための代わりだから。
「今日はありがとうございました」
「また会おうね!花ちゃん先輩!」
奈央もいい子だ。
何だかんだ言って、雅哉先輩がデートに来るのを容認してる。
今日もあたしが突然参加してもにっこり受け入れてくれた。
そんな事を考えながら
軽く酔って家に帰ると、駿ちゃんは帰宅していた。
あれ?今日は早いな。
そう思ってリビングに入ると
駿ちゃんはブスッとあからさまに機嫌が悪くソファーに座っていた。
え?何?
なんか仕事でまずい事でもあったの?
触らぬ神にたたりなしだ。
あたしは「ただいま」とそれだけ言って
お風呂場に逃げ込んだ。