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愛すバー
第1章 プロローグ
田辺頼子
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明かりの差し込む日当たりのいいラウンジ。
車椅子に座る老婆が窓際で外を眺めていた。
穏やかな眼差しだが横顔はどこか凛としていて強さを感じる女性だった。
ヘルパーの女性が、老婆と楽しそうに会話しているところを私も通りかかった。
「ちょっとお嬢さん、私の話を一緒に聞くかい?」
老婆は思ったよりはっきりとした口調だった。
「ええ、はい、ちょっと先に用事を済ませてから」
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明かりの差し込む日当たりのいいラウンジ。
車椅子に座る老婆が窓際で外を眺めていた。
穏やかな眼差しだが横顔はどこか凛としていて強さを感じる女性だった。
ヘルパーの女性が、老婆と楽しそうに会話しているところを私も通りかかった。
「ちょっとお嬢さん、私の話を一緒に聞くかい?」
老婆は思ったよりはっきりとした口調だった。
「ええ、はい、ちょっと先に用事を済ませてから」