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愛すバー
第1章 プロローグ
私はここ、みどり老人ホームの職員ではない。



伯母の見舞いに来たところだが伯母はかなり痴呆が進行しており、私の事など少しも思い出してはくれない。



しかし、子供がいない伯母の世話は私しかいなかった。



私は伯母の身の回りのものの用足しに来たところだったのだ。



伯母の部屋に行くと伯母は子供のようにスヤスヤ眠っていた。



私は持って来た新しい寝巻きと伯母の好きなお花を花瓶に生け、小さく声を掛ける。



「伯母さん、また来るね」



伯母はすうすうと寝息を立てて眠ったままだ。



廊下を出てまたラウンジの横を通ると先ほどの老婆が待っていたかのように手を高く上げ拱いた。



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