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愛すバー
第6章 アズキ愛すバー
田辺 頼子


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私も島村さんも淳治さんとの別れに堪え切れず号泣していた。




島村さんなんかしゃくりあげる程だ。




「そのお手紙はやっぱりポーチに入っているんですか?」




私は思い出の品ポーチからてっきり手紙が入っているかと思った。




「いや、それが泣き過ぎてクチャクチャにしてしまったんだよ。ボロボロ過ぎて取っておくことができなかった」





「そうなんですか...」





「でもね、淳治はこのポーチに入らないくらいの思い出を残してくれた」




そう言ってイタズラにニヤリとする。








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