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愛すバー
第8章 モモ愛すバー
金田さんが徳利を持ち酌をしてくれた。




「いただきます...」




ぬるめの日本酒が喉を滑らかに通った。




「ママもバカだね~、いい男だったのに...」




私達の仲を知っていた金田さんはポツリと言う。




「いいの、あっちに行ったら金田さんの飲む場所無くなっちゃうでしょ」




「おおっ、そりゃ、嬉しい発言じゃ、あの色男より老いぼれ選んだって事だな?」




「そうよっ!だから景気良く飲んでよねっ」




「はははっ~そうきたか」




鼻の奥がツンとして泣きたくなるのを堪え、お猪口の酒を威勢よく一気に飲み干した。




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