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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第2章 過去世の記憶

しかも、自分たちは相思相愛だった。明姫は二十一歳の若さで儚くなったが、今のきわに彼の手を握りしめて約束したのだ。
―何度生まれ変わっても、必ず殿下をお探し致します。
にも拘わらず、この三百年の間、明姫は一度として彼の前に現れなかった。明姫に逢えば、彼は必ず判るという自覚があった。魂が同一のものだからといって、姿形までかつての想い人と同じなのかは判らない。彼自身、今の自分の外見がかつての自分と同じなのか判断つきかねるからだ。
―何度生まれ変わっても、必ず殿下をお探し致します。
にも拘わらず、この三百年の間、明姫は一度として彼の前に現れなかった。明姫に逢えば、彼は必ず判るという自覚があった。魂が同一のものだからといって、姿形までかつての想い人と同じなのかは判らない。彼自身、今の自分の外見がかつての自分と同じなのか判断つきかねるからだ。

