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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第2章 過去世の記憶

彼が日本に行きたいと言った時、両親は反対したが、母は内心はホッとしているようだった。我が子であって我が子ではない遠い存在、しかも、どこか薄気味悪いもののように遠巻きに見ていた息子がいなくなって、安心したように見え、彼は傷ついた。
だが。逃げるように韓国を後にして、海を渡った遠い日本に来て、まさかこの地で探し求めていた明姫に逢えるとは想像だにしていなかった。今から思えば、自分が韓国を出て日本に来たのも、宿命或いは輪廻に導かれてのものだったのだろう。
だが。逃げるように韓国を後にして、海を渡った遠い日本に来て、まさかこの地で探し求めていた明姫に逢えるとは想像だにしていなかった。今から思えば、自分が韓国を出て日本に来たのも、宿命或いは輪廻に導かれてのものだったのだろう。

