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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第2章 過去世の記憶
彼は明姫と再会するために、日本に来たのだ。もちろん、そのことをまだファヨンは完全に理解できているはずもない。
長い話を終えて、ジュンスは何かから―恐らくは彼を縛り続けてきたものから解き放たれたような雰囲気だった。長い旅を終えたとでもいえば良いのだろうか。
彼は特に精神異常者というわけではなかったのだ。確かに根本から信じ切れる話ではないけれど、少なくとも彼なりの理由はあるのだとファヨンには理解はできた。