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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~
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 そう、あれは確か、あの男と二度目に漢陽の下町で出逢ったときのことだ。彼と二人で漢陽の町を歩いた。
 私は思い出せる。あの露店が立ち並んだ下町の姿や、物を作り売る人々の活気溢れる呼び声。野菜を売る女の生きの良い声が響き渡り、店を隣り合わせた小間物売りたちの諍いの声に、逃げ出した売り物の鶏のかしましい啼き声が混じる。
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