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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~
「この指輪を貰ってくれる? 実は本気で三百年前とそっくりそのままの形をしたノリゲと簪を特注で作って貰おうかとも考えたんだが、今は簪もノリゲも民族衣装を着たときくらいしか身につけない。それなら、いっそのこと指輪の方がいつも身につけていて貰えると思ってね」
それからと、彼はズボンのポケットから細長い箱も取り出した。ほらと、まるでマジシャンのようにお揃いのビロードの箱から今度はネックレスを出す。