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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~
ファヨンは唇を戦慄かせた。もう、あの不愉快な耳鳴りも頭痛もしなかった。
ファヨンは今でも―三百年経た今でさえ、思い出すことができる。ユンが彼女(明姫)に贈ったタンザナイトの簪とノリゲがどんな形をしていたか、どれほど美しい色をしていたかを。
ファヨンが見上げた先にはジュンスがいた。私は今でも彼に恋をしている。気の遠くなるような長い時代を経ても、あの最初に出逢った日のように、彼に見つめられると、落ち着かなくなる。
ファヨンは今でも―三百年経た今でさえ、思い出すことができる。ユンが彼女(明姫)に贈ったタンザナイトの簪とノリゲがどんな形をしていたか、どれほど美しい色をしていたかを。
ファヨンが見上げた先にはジュンスがいた。私は今でも彼に恋をしている。気の遠くなるような長い時代を経ても、あの最初に出逢った日のように、彼に見つめられると、落ち着かなくなる。